【ＡＳＡＨＩ　ＥＩＴＯホールディングス株式会社のお知らせ】「希ガス事業」における協業開始に関するお知らせ

　当社は、2024年8月2７日発表の「新たなASAHI　EITOグループへの転換」にて開示した通り、現在、以下の３項目を重点施策として経営改革を進めております。

（1）祖業であるアサヒ衛陶株式会社の黒字化
（2）グループとしてのアジア展開
（3）新しい挑戦への取り組み

　上記（３）について、当社は2024年7月12日に新たな事業として「希ガス事業」に挑戦する事をお知らせしております。この度、「希ガス事業」進捗がございましたのでお知らせさせて頂きます。

１．「欧中电子材料（重庆）有限公司」（中国重庆市）との協業開始に関する覚書締結
　当社が挑戦している「希ガス事業」においては、半導体を含めた電子材料の製造に欠かす事の出来ない原材料の一つであり、その需要の大きさからも、世界的に競合が激しい分野でもあります。その為、当社が新規事業として「希ガス事業」を進めるには、まず供給元との契約が最も重要な出発点となります。 　当社は、2024年10月２日にお知らせした通り、「雷海平」氏と顧問契約を締結致しました。また、同氏が代表を務める「欧中电子材料（重庆）有限公司」、英語名：Europe-China Electronic Materials Co.，Ltd（以下、ECEM）と協業開始に関する覚書を締結しましたので、お知らせします。

（１）「欧中电子材料（重庆）有限公司」について
　ECEMはSGIHグループ(Special Gas International Holding Company Limited)の一員の子会社であり、2017年7月に電子特殊ガスの分野における国際的な専門家達によって設立されました。登録資本金は103,028,625元（約2,179百万円）です。
　現在展開している事業としては、電子特殊ガス(ESG)、エンジニアリング設計、機器製作、コミッショニング&特定ESG商品の運用を行っております。
　親会社であるSGIHグループは、中国の重慶にECEMを設立し、ESGターンキーの提供（環境（Environment）、社会（Social）、ガバナンス（Governance）をすぐに使えるサービスとして提供）に関する専門知識を有し、高純度の化学薬品、ESG製品、IC(集積回路)、LED、OLED、ソーラーパネル、その他アプリケーションを取り扱いしております。
　業績の順調な伸びを受けて、SGIHグループは今後も増資を計画しており、順調に推移しております。高純度の電子特殊ガスを主な製品として、シンガポールを経由して世界各地に輸出されています。

　ECEMが目指すのは、超高純度の電子特殊ガス・化学品の生産拠点になることです。 ターゲット市場は主に、集積回路、LED、OLED、TFT-LCD、太陽光発電生産です。

（取引先一覧）
TSMC
Intel
SMIC (グループ)
Yangtze Memory、Huahong Group (第５，６，７工場)等

（取引交渉中顧客）
BYD、Samsung、Swaysure、PXW等

（２）協業開始の覚書の内容
覚書の概略は以下の通りとなります。
A：当社
B：ECEM
①両社は日本におけるハイエンド半導体ガス市場を共同で発展させる事に同意する。
②Bはテクノロジーを利用して、将来的にAが半導体電子ガスを運用し関連施設を設立する為のライセンス取得に関して支援する。
③Bは日本での販売チームおよび販売ネットワーク構築において、Aをサポートする為に技術チームを派遣する。

（３）今後の展開
　当社が新規事業として挑戦する「希ガス事業」において、供給元となりうる1社と協業開始の合意を行う事が出来ました。一方、「希ガス事業」は、供給元との契約、ファイナンス機能の確約、販売先へのアプローチ、といったビジネスの構成要素が揃ってマネタイズを行う事が出来る新規ビジネスです。今回の契約をきっかけとして、日本でのビジネスに必要な要素（販売方法、販売ルート、販売先といったすべての要素）を揃える為、更にスピード感を持って取り組んで参ります。
　また、ECEM以外にも供給元との交渉は進捗しており、具体的な契約締結があり次第、改めてお知らせ致します。

２．今後の見通し
　当件が2024年11月期に与える業績面での影響は軽微です。今後、業績予想の修正など公表すべき事項が生じた際は、速やかに開示します。

※海外の企業であり、非公開企業のため、大株主及び当該会社の経営成績及び財政状態については非公開とさせていただきます。

（注）ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
内容が若干変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。