アサヒ衛陶の300年の歴史
1716
〜1936
享保
年間
享保年間、瓦屋(摂州瓦屋庄兵衛)創業
住吉大社から「丹司」の姓を賜る
瓦屋創業
摂津国大領村(現・大阪市住吉区)、海の守護神として有名な住吉大社の東1Kmの地において、初代・庄右衛門が「摂州瓦屋庄兵衛」と称して、いぶし瓦を製造したのがアサヒ衛陶株式会社の始まりです。
1868
明治元年
年頃
「住吉の瓦屋の庄兵衛」を略した「住瓦庄」の称号定着
1912
明治45年
大正元年
この頃まで瓦屋薬製造・販売
瓦屋薬の製造
住瓦庄は屋根瓦のほかに、大正期まで「瓦屋薬」と一般に称された粉薬を製造販売していました。
1921
大正10年
「丹司窯業所」に称号を改める
瓦業を廃業
赤煉瓦・土管を製造
赤煉瓦の製造
大正10年「丹司窯業所」に称号を改めて、赤煉瓦の製造を開始しました。
現代に残る著名な大正時代の建造物を思い起こすと分かるように、建築資材としての赤煉瓦の需要が、最盛期を迎えていました。
1926
大正15年
土錬機を導入
土錬機を販売
青地釉薬完成
便器メーカーとして参入
1926
昭和元年
丹司製陶所に称号を改める
関東方面において青地便器多量販売
青地便器の製造
「丹司窯業所」は昭和元年に「丹司製陶所」と改称して、本格的に便器の製造に乗り出しました。当初、月産5000個ほど製造した青地便器は、販売先の陶器店、建材店等の関係者から、西瓜便器との愛称で呼ばれていました。表面が青磁色で、中は原料粘土の赤色。割れば、西瓜のようでした。
1929
昭和4年
大阪市役所指定業者として下水管納入
1934
昭和9年
大阪市を中心に瓦を多量販売
1935
昭和10年
大阪衛陶工場完成
衛生陶器製造始まる
1940
昭和15年
四国・讃岐工場稼働
1945
昭和20年
新雇用条件提案
1946
昭和21年
復興需要で青地便器が飛ぶように売れる
1948
昭和23年
香川窯業を傘下に
1949
昭和24年
水洗便器の研究開発を強化
1950
昭和25年
大阪市住吉区において資本金7百万円をもって「丹司製陶株式会社」を設立
1954
昭和29年
大阪工場にトンネル窯を設置
1960年代の初荷の様子
新年、最初の製品を発送する際に、当社従業員一同で喜びあい、事業拡大を祈願しておりました。
1964
昭和39年
「アサヒ衛陶株式会社」に社名変更
社名の変更
衛生陶器の生産開始から、製品マークは一貫して「日の出の太陽」をデザインしたアサヒ印の製品でした。商品名と社名の一致により、認知度向上とさらなる会社の発展を目指しました。
大阪・住吉の本社および工場
写真中央の煙突に「アサヒ衛陶株式会社」とあります。
1965
昭和40年
大阪府南河内郡に美原工場完成
1967
昭和42年
大阪証券取引所(市場第二部)へ株式を上場
1968
昭和43年
付属器具の製造開始
1970
昭和45年
栃木工場完成
1972
昭和47年
洗面化粧台の製造開始
洗面台の登場
当初は既存の洗面器をはめ込み台に応用する式の製品でしたが、専用の洗面器を次々に開発して商品化を進めました。
1975
昭和50年
大阪・住吉の本社および工場跡地に新社屋完成
この年の7月から朝日放送(テレビ)で洗面化粧台のコマーシャルの放映を開始しました。
1976
昭和51年
簡易水洗便器ニューレット発売開始
小鳥をデザインした便器バーディ発売開始
1981
昭和56年
大阪府南河内郡に本社移転
1982
昭和57年
簡易水洗便器サンクリーン発売開始
1984
昭和59年
シャトル窯設置
1988
昭和63年
新トンネル窯設置
“朝シャン”が流行
この年「朝にシャンプーで洗髪すること」が若い女性を中心に流行しました。大型の洗髪洗面器を組み込んだ化粧台が人気となり、有力OEM先からの受注が増加しました。
1989
昭和64年
平成元年
資本金13億8千4百万円に増資
中圧成形機、急速乾燥機の導入
施釉ロボット機の導入
1990
平成2年
大型新シャトル窯設置
1991
平成3年
温水洗浄便座発売開始(OEM)
1994
平成6年
便器検査設備の自動化
1995
平成7年
温水洗浄便座「サンウォッシュ」発売開始
商標登録
サンウォッシュ
開発プロジェクトを結成し、開発開始から約1年で発売にこぎつけました。商品名は社内公募でサンウォッシュと名付けられました。
1996
平成8年
バッテリー鋳込方式の導入
1997
平成9年
栃木物流センターの開設
1999
平成11年
高圧鋳込方式の導入
2001
平成13年
「アサヒ衛陶50年誌」発刊
タイトルは「50年史」ですが、古代の「河内鋳物師」の歴史から始まる壮大なストーリーです。(全281ページ)
2001
平成13年
ISO 9001認証取得
2002
平成14年
最高級洗面器シリーズ「マエストロ」 発売開始
マエストロ
熟練の職人(maestro)芸で仕上げられた陶器製洗面ボウルシリーズです。洗面ボウル、キャビネット、天板は自由に組合せ可能でした。ボウルカラーはホワイト、ブラック、イエロー、ピンク、グレーのカラフルな5色から選択でき、多彩な洗面台ができあがりました。
この頃分譲マンションへの納入が増加しました。
2004
平成16年
本社新社屋完成
2005
平成17年
デザイン洗面化粧台シリーズ 「オーラ」「アール」発売開始
デザイン洗面
“AURA”はギリシア神話に登場するそよ風の女神から名付けられました。伯爵を意味する”EARL”はその名にふさわしく格調高いデザインにまとめあげました。高級賃貸マンションへの納入が増加しました。
2008
平成20年
壁付けタイプ水栓の洗面化粧台 「ピュレア」発売開始
お掃除しやすい壁付けタイプ水栓と、15Lの大容量陶器製スクエア形状ボウルが特徴です。
後にシャイニーピュレアも発売され、現在まで続く当社のヒット商品となりました。
2009
平成21年
資本金14億8千3百万円に増資
2011
平成23年
ベトナムに販売子会社『ビナアサヒ社』を設立
2012
平成24年
車椅子対応洗面化粧台ケアシス FKシリーズ発売開始
「サービス付き高齢者向け住宅」など高齢者施設への納入が増加しました。
2013
平成25年
資本金14億3百万円に減資
東京証券取引所(市場第二部)へ株式を上場
2015
平成27年
アサヒ衛陶初 4.8L洗浄の節水型トイレ「エディ848」発売開始
4.8L洗浄の節水型トイレ
旋回流と縦回転の水流を発生させて、わずかな水でもしっかりと洗い流す独自の洗浄方式を「クロス・スピニング」と名付けました。
2016
平成28年
大阪市中央区に本社移転
2019
平成31年
令和元年
ベトナム販売子会社 ビナアサヒ社 ショールーム完成
2019
平成31年
令和元年
バングラデシュでの販売開始
東アフリカ ウガンダでの販売開始
2019
平成31年
令和元年
デザイン洗面化粧台シリーズ 「デューク」発売開始「オーラ」「アール」とともにデザイン3タイプに
2021
令和3年
次世代ユニットバス ピッコラ 発売開始