エアコンの汚れや臭いが気になるとき、洗浄スプレーや消臭スプレーをかけて解決しようとしていませんか？実は、エアコンクリーニングには、自分でやっていい部分と、業者に任せた方がよい部分があります！
本記事では、エアコンクリーニングの必要性や、自分でできるお掃除、プロに依頼するときの基礎知識や業者の選び方などを丁寧に解説します。ぜひ、参考にしてください。
※情報は2024年6月時点のものです。最新情報は公式サイトをご確認ください。
エアコンクリーニングってそもそも必要？
エアコンクリーニングは必要不可欠です。クリーニングしないままエアコンを使用・放置すると、ホコリがたまってフィルターが目詰まりし、電力消費が増大します。
フィルターを掃除するだけでも、冷暖房効率が大幅にアップし節電効果も得られます。エアコンの効きも良くなり、見た目も臭いもスッキリ。エアコンクリーニングで、快適な空間とお財布に優しい生活を手に入れましょう。
エアコンをクリーニングしない家で起きること
エアコンをクリーニングしないと、以下のトラブルが起きる可能性があります。
- 電気代がかさむ
- カビや細菌が原因で病気になる
- 汚れが内部の動作を妨げエアコンが故障する
定期的なクリーニングで、これらのトラブルを防ぎましょう。
自分でエアコンをクリーニングしてもいい？
エアコンクリーニングの内容は、自分でできることと、業者に任せた方がいいことに分けられます。すべて自分でやろうとせず、プロに依頼しましょう！
自分でできること
自分でできることは、エアコンの表面的な部分に限定されます。
- フィルターの掃除：フィルターを取り外し、掃除機で吸い取るか、ぬるま湯で洗浄
- 送風口の清掃：柔らかい布やブラシを使って、送風口の汚れの除去
- 外装の拭き掃除：エアコンの外装を柔らかい布で拭いて、ホコリを除去
無理に内部を掃除しようとすると、故障の原因になる場合があるので辞めておきましょう。
特に、洗浄スプレーや消臭スプレーを使ったり、自作のほこり取り棒を突っ込んだりするのは避けてください。
洗浄スプレーは、エアコンの内部部品を傷つける可能性があります。消臭スプレーは、一時的に臭いを抑えるだけで、根本的な解決にはなりません。また、ほこり取り棒を突っ込むと、繊細な部品を破損したり、ホコリを奥に押し込んでしまったりする恐れがあります。
エアコンクリーニング業者に任せた方がいいこと
自分でできることは、エアコンクリーニングというよりも「拭き掃除」のようなイメージです。「メンテナンスとしての掃除」は、エアコンクリーニング業者に依頼しましょう。以下に、エアコンクリーニング業者に対応してもらえることをまとめました。
- 内部の徹底洗浄：熱交換器やファン、ドレンパンなどの内部部品のクリーニングには、専門の道具と技術必須
- カビや雑菌の除去：内部に繁殖したカビや雑菌を完全に除去する際には、専門的な洗浄剤と知識が不可欠
- 分解清掃：より深部までクリーニングするには、エアコンを分解する必要あり
家庭のエアコンの種類は主に2つ
エアコンクリーニングを依頼する前に、自宅のエアコンの種類を把握しておきましょう。エアコンの種類によって、業者は対応可否を判断します。また、クリーニングの方法や料金もエアコンの種類によって変わります。主なエアコンの種類は以下の2つです。
- 壁掛け型エアコン
- 天井埋込型エアコン
コンパクトで設置が容易な壁掛け型エアコンは、幅広い住宅で利用されています。一方、天井埋込型エアコンは、室内機を天井に埋め込むタイプ。天井埋込型エアコンは、クリーニングに対応できる業者が限られるため、価格が割高になりがちな傾向が見られます。
エアコンクリーニング業者の探し方
個人事業主と大手業者、それぞれにメリットとデメリットがあります。特徴を把握して、どちらに依頼するか検討しましょう。
個人事業主に依頼するメリット・デメリット
個人事業主に依頼するメリット：
- 料金が比較的安い傾向にある
- きめ細やかなサービスを受けられる可能性がある
- 融通が利きやすく、スケジュール調整してもらいやすい
個人事業主に依頼するデメリット：
- 事業規模が小さいため、対応エリアではない可能性がある
- アフターフォローや補償・保証体制が十分でない可能性がある
- 技術力や信頼性にばらつきがある可能性がある
大手業者に依頼するメリット・デメリット
大手業者に依頼するメリット：
- 安定した技術力と豊富な実績がある
- アフターフォローや補償・保証体制が充実している傾向にある
- 幅広いエリアに対応している
大手業者に依頼するデメリット：
- 料金が個人事業主と比べて高い傾向が見られる
- スケジュール調整が難しい場合がある
大手業者は、安定した技術力と豊富な実績を持ち、アフターフォローや補償・保証体制も充実しています。また、大手業者ではスタッフ教育が徹底されていることから、個人事業主と比べてサービスの質にばらつきが少ないといえます。
エアコンクリーニングは、専門性が求められる仕事です。トラブルが起きるリスクもあるため、大手業者への依頼をおすすめします。
エアコンクリーニング業者の選び方
エアコンクリーニング業者の選び方を、以下の5つのポイントから解説します。
- 接客態度
- コストパフォーマンス
- 技術力
- 女性スタッフ指名・早朝や深夜の対応可否
- 自動お掃除機能付きエアコンの対応可否
1.接客態度
エアコンクリーニング業者の接客態度は、サービスの質を左右する重要な要素です。電話対応や訪問時の言葉遣い、態度が丁寧で親切な業者を選びましょう。
不明点にしっかり答えてくれたり、要望に柔軟に対応してくれたりする業者は信頼できます。口コミや評判を参考にして、顧客満足度の高い業者を探すことが大切です。
2.コストパフォーマンス
見積もりを複数の業者から取り、サービス内容と料金を比較検討することをおすすめします。
料金の安い業者でも、十分な清掃ができないようでは意味がありません。一方、高額な料金設定の業者でも、それに見合うサービスを提供しているかを確認しましょう。口コミをチェックすると、値段に見合ったサービスを提供できているかを判断できます。
3.技術力
エアコンクリーニングには専門的な知識と技術が必要です。技術力の高い業者は、エアコンの状態に合わせて適切な清掃方法を選択してくれるはずです。業者の技術力を見極めるには、経験年数や資格、実績を確認しましょう。
使用する洗浄機材や洗剤の種類も重要なポイントです。特に、赤ちゃんや小さい子どもがいたり、アレルギーがある人がいる家庭の場合、掃除方法によって健康に影響が出る可能性があります。
4.女性スタッフ指名・早朝や深夜の対応可否
女性が依頼する際は、男性スタッフの訪問に抵抗を感じるかもしれません。女性スタッフを指名できる業者だと、安心して依頼できます。
また、仕事や家事で忙しい人は、早朝や深夜の対応が可能な業者を選ぶと便利です。自分のライフスタイルに合わせて、柔軟に対応してくれる業者を探しましょう。
5.自動お掃除機能付きエアコンの対応可否
自動お掃除機能とは、自動でフィルターを清掃する機能のことです。お掃除機能とはいうものの、内部のカビや汚れまでは除去できません。お掃除機能に頼りすぎず、プロによるクリーニングを定期的に行うことが大切です。
自動お掃除機能付きエアコンは、通常のエアコンとは構造が異なります。自分のエアコンの種類を確認し、対応可能な業者を探すようにしましょう。
大手業者のエアコンクリーニング料金比較
大手業者のエアコンクリーニング料金を、1台あたりで比較してみました。
| 壁掛け型（通常） | 壁掛け型（お掃除機能付き） | 天井埋込型 | 駐車料金 | |
| おそうじ革命 | 9,980円（税込） | 18.700円（税込） | 20,900円（税込） | 無料 |
| カジタク | 14,520円（税込） | 22.880円（税込） | 30,800円（税込） | 自己負担 |
| ダスキン | 15,400円（税込） | 26,400円（税込） | 34,100円 | 自己負担 |
クリーニング料金と駐車料金を見ると、圧倒的におそうじ革命がお得です。
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エアコンクリーニングにおすすめのタイミングは？
エアコンクリーニングは1年に1回が目安。おすすめのタイミングは、使用頻度が高まる前の春先（3〜5月）です。冬の間に溜まったホコリやカビを取り除いておくと、快適に夏を迎えられます。また、春先は業者の繁忙期ではないため、比較的予約が取りやすく、料金も安くなる傾向があります。
長期間不在にしていたときも、エアコンクリーニングをするとよいでしょう。長期間放置している間に、内部が汚れている可能性があるためです。
エアコンクリーニングを依頼する際の注意点
エアコンクリーニングを依頼する際の注意点を解説します。
繁忙期は避ける
エアコンクリーニングの繁忙期は、夏前（6〜7月）です。多くの人が夏に備えてクリーニングを依頼するため予約が取りにくく、料金も高くなる傾向があります。可能であれば、春先（3〜5月）にエアコンクリーニングを実施しましょう。
駐車場確保の必要性について確認する
エアコンクリーニングの作業車は、機材や洗浄剤を積んでいるため、一般の車両よりも大きいものが選ばれがち。事前に業者に作業車のサイズを確認し、駐車場を確保する必要があります。駐車場が狭い場合や、確保が難しい場合は、業者と相談して対応策を検討しましょう。なお、有料駐車場を利用してもらう場合は、一般的には依頼側が料金を負担します。
補償を確認する
基本的に大手業者は損害賠償保険に加入しています。万一、エアコンや周辺の物品に損傷が生じが発生した場合、どの範囲まで対応してもらえるかを把握しておいてください。
エアコンクリーニングでよくある質問と回答
エアコンクリーニングでよくある質問について、回答も解説します。エアコンクリーニングへの理解を深め、業者選びやスムーズなサービス利用に役立ててください。
通常の洗浄と分解洗浄は何が違う？
通常の洗浄は、エアコンを分解せずに行う方法で、比較的短時間で完了します。一方、分解洗浄は、エアコンを分解して内部の汚れを徹底的に取り除く方法です。
分解洗浄の方が、より深部までクリーニングできますが、時間と手間がかかります。エアコンの汚れ具合や希望に応じて、適切な方法を選びましょう。
エアコンクリーニング当日の準備は？
作業スペースを確保し、エアコンの周りにある障害物を取り除いておきましょう。また、貴重品や壊れやすいものは別の場所に移動させておくことをおすすめします。事前に業者から指示があれば、それに従ってください。
購入した家電量販店にはクリーニングを依頼できる？
家電量販店によっては、エアコンクリーニングのサービスを提供している場合があります。ただし、すべての店舗で対応しているわけではなく、料金や内容もさまざまです。専門業者と比較して、サービスの質が劣る可能性もあるので注意が必要です。詳しくは、購入した家電量販店に直接問い合わせるか、Webサイトで確認して判断しましょう。
引き取り分解クリーニングって何？
引き取り分解クリーニングは、エアコンを家から取り外して業者の作業場に運び、分解洗浄を行うサービスです。
家での作業が難しい場合や、より徹底的なクリーニングを希望する場合には、引き取り分解クリーニングが適しています。ただし、エアコンの取り外しと再設置には時間がかかり、料金も割高になる傾向があります。
本格的なエアコンクリーニングは業者におまかせ！
エアコンクリーニングは、家庭に必要不可欠なメンテナンスです。目に見えない汚れやカビ、雑菌を放置すると、エアコンの効率が下がり、健康被害につながる可能性もあります。
エアコンクリーニングは、1年に1回が目安で、使用頻度が高まる春先（3〜5月）に行うのがおすすめ。内部の徹底洗浄やカビ・雑菌の除去、分解清掃には専門的な知識と機材が必要なため、信頼できる業者に依頼しましょう。
業者選びでは、接客態度やコストパフォーマンス、技術力などを重視することが大切です。
