外壁塗装(塗り替え)は、家の美観を保つだけでなく、建物を雨や紫外線から守るために必要なメンテナンスです。しかし、いざ工事を検討すると、
「どれくらいの費用がかかるの?」
「どのタイミングで塗り替えすればいい?」
と疑問が湧いてくるのではないでしょうか。
外壁塗装の費用相場は、100万円前後です。費用は、家の大きさや環境、塗料の種類などによって変化します。費用を抑える方法としては、以下が有効です。
【外壁塗装の費用を抑える方法】
- 塗料の種類を調整する
- 閑散期に依頼する
- 外壁塗装専門の会社に依頼する
- 火災保険を活用する
- 補助金制度を活用する
- 相見積もりを依頼する
この記事では、外壁塗装の費用相場や、外壁の塗り替えリフォームが高くなる理由、費用負担を抑える方法などを詳しく解説します。
外壁塗装(塗り替え)の費用相場は100万円前後

外壁の塗り替え費用は、家の大きさによって変化します。費用相場としては、100万円前後ですが、塗装面積が大きければ、相場よりも高額になることもあります。

上記の表では、坪数ごとの相場価格を記載しています。ここで言う坪数とは土地の広さではなく、1階と2階すべての床面積の広さを指します。
一般的な住宅(LDK20畳の4LDK)であれば30〜35坪前後、少し広い家なら40坪前後となるので、外壁塗装の費用は、約70〜140万円ほどかかることを想定しておくと良いでしょう。
屋根の塗り替えも同時に依頼するのがおすすめ!
外壁塗装を行う場合は、屋根の塗り替えも同時に行うことをおすすめします。
屋根の屋根の塗料の寿命は、基本的には外壁の塗料よりもやや短いとされています。そのため、外壁の塗り替えが必要になった時点で、屋根の塗料も寿命を迎えていることが大半です。
外壁塗装と屋根の塗装、どちらも足場の設置が必要になり、15〜25万円ほどの費用が発生します。外壁塗装を行うタイミングで、屋根の塗装も依頼すれば、本来であれば2回設置するはずの足場が1回の設置で済み、費用を大きく節約できます。
外壁塗装(塗り替え)の費用が高くなる理由

外壁塗装は「100万円前後が相場」と言われていますが、実際に見積もりを取ると 「思ったより高い」 と感じる方も多いのではないでしょうか。
外壁塗装リフォームが高額になる理由のひとつが、工期がかかるためです。
外壁の塗り替えには、10〜14日ほどの期間が必要になります。その間、職人が毎日作業をすることになるため、人件費が発生します。
また、外壁塗装に必要な材料は、塗料だけではありません。見積もり金額には、以下が含まれています。
【塗り替え費用の内訳】
- 足場代
- 高圧洗浄代
- 養生代
- 飛散防止ネット代
- コーキング代塗装代
- 廃棄処理代
これらすべてを合算すると、100万円前後になることは少なくありません。塗料の種類も、費用を左右する要因です。
見積もり内容を確認し、納得のいかない金額や内容があれば、外壁塗装の会社に相談してみるのも良いでしょう。費用を抑える方法や、代替え案などを提案してくれる可能性もあります。
外壁塗装(塗り替え)の費用を抑える方法

外壁塗装の費用は、高額になりがちです。そのため、なるべく費用負担を抑えたいと考える方も多いと思います。
ここからは、外壁塗装の費用を抑える方法を解説します。
【外壁塗装の費用を抑える方法】
- 塗料の種類を調整する
- 閑散期に依頼する
- 外壁塗装専門の会社に依頼する
- キャンペーンがあれば活用する
- 火災保険を活用する
- 補助金制度を活用する
- 相見積もりを依頼する
塗料の種類を調整する
外壁塗装の費用を大きく左右するのが、塗料の種類です。
外壁用の塗料にはさまざまな種類があり、それぞれ耐久性や価格が異なります。

シリコンやラジカルなど、高耐久の塗料ほど費用が高くなります。しかし、メンテナンス費用を削減できるため、長い目で見れば経済的な選択です。
一方で、今後、今の家に長く住む予定がない場合は、それほど耐久年数の長くないアクリル系やウレタン系の塗料を選ぶのも、ひとつの手です。
また、当サイトの関連会社である「山本窯業」では、断熱性や耐久性だけでなく、見た目の高級感にも考慮した塗料開発が行われています。「見た目も耐久性もコストパフォーマンスもすべてを重視したい」という方は、こうした塗料を選ぶのもひとつの手です。
メンテナンス費用と塗り替え費用の予算を考慮しながら、適切な塗料を選べると良いですね。
閑散期に依頼する
外壁塗装の費用は、依頼する時期によって変わることがあります。
たとえば、春や秋は塗装工事の繁忙期で、多くの人が依頼するため、割引や値引きが少ない傾向にあります。
一方で、梅雨や冬の時期は、依頼が少なくなるため、より多くの依頼を求めて外壁塗装の会社が値引きを実施していることもあります。費用を抑えて外壁の塗り替えリフォームを行いたい場合は、この時期を狙うと良いでしょう。
ただし、梅雨時期は天候によって工期が長引く可能性があるため、スケジュールには余裕をもたせたほうが安心です。
外壁塗装専門の会社に依頼する
外壁の塗り替えは、ハウスメーカーやリフォーム会社ではなく、外壁塗装の専門業者に直接依頼するのがおすすめです。
馴染みのあるハウスメーカーやリフォーム会社は、安心してお任せできるというメリットがあります。しかし、これらの会社に外壁塗装の職人が常駐していることはなく、実際の施工は下請け業者に依頼することがほとんどです。
そのため「中間マージン」が発生し、その分の費用が、見積額に上乗せされます。
外壁塗装の専門の会社であれば、中間マージンは発生しません。余計な費用を抑えるためにも、外壁塗装は専門の会社に依頼したほうが良いでしょう。
火災保険を活用する
外壁の塗り替えを行う理由が経年劣化ではなく、「台風や強風による破損」や「子どもが外壁にラクガキした」「外壁に当て逃げされた」など、自然災害や突発的な事故が原因の場合、火災保険が適用されることがあります。
契約している保険会社やプランによって、保険適用の条件は異なるため、これらの理由に該当する場合は、加入している火災保険の契約内容を確認してみましょう。
補助金制度を活用する
外壁塗装のみのリフォームに、国の補助金制度は用意されていません。しかし自治体は、それぞれの地域で独自の補助金制度を用意しており、外壁の塗り替えリフォームが該当する可能性もあります。
たとえば、東京都の墨田区では、令和6年度に「地球温暖化防止設備導入助成制度」として、遮熱効果の高い外壁塗装に対し、補助金を支給していました。(現在は受付を終了しています)
お住まいの自治体に補助金制度が用意されている可能性もあるため、外壁塗装を検討している方は、窓口に相談してみると良いでしょう。
相見積もりを依頼する
外壁塗装の費用は、業者によって異なります。同じ工事内容でも、数十万円の差が出ることも珍しくありません。
そのため、必ず相見積もりを依頼しましょう。
【相見積もりのメリット】
- 適正価格がわかる
- 不要な追加費用を見抜ける
- 競争原理が働き、値引き交渉しやすくなる
相見積もりを取ることで、価格やサービスの比較検討ができ、自分に合った会社を見つけることができます。
「どこに依頼すればいいかわからない」という方は、一括見積もりサービスの利用がおすすめです。
自分で一社一社問い合わせる手間はなく、簡単に複数の会社を比較できます。
外壁塗装(塗り替え)の費用を左右する要素

外壁塗装の費用は さまざまな要素によって変化します。そのため、同じような家の大きさ、形状であっても、価格に違いが出ることは少なくありません。
ここでは、外壁塗装の費用を決める主な要素について解説します。
【外壁の塗り替え費用を左右する要素】
- 外壁の状態
- 塗装面積の広さ
- 足場を建てる負担の度合い
- 塗料の色の数
外壁の状態
外壁の劣化が進んでいるほど、下地処理や古い塗膜の除去、防水工事などが必要になることもあり、その分、費用が高くなる傾向にあります。
見積もり費用が高いと感じた場合、自宅の外壁の状態を確認してみましょう。目に見えて劣化が進んでいる場合、費用が高額になることもあります。
塗装面積の広さ
外壁塗装の費用は塗装する面積が広いほど高くなるため、建物が大きいほど、総額費用も高額になります。
また、建物が大きくない場合でも、外壁の面積が広い家は塗装費用が高額になりがちです。たとえば、複雑な形状をしている家や、窓の少ない家などは、外壁の面積が広くなります。
足場を建てる負担の度合い
外壁塗装には足場の設置が必須です。しかし建物の構造や周囲の環境によっては、足場を組む作業に手間が生じ、その分、費用が高くなることがあります。
足場の設置がスムーズにできない環境の例として、以下が挙げられます。
- 建物の形状が複雑
- 近隣住居との距離が近い
- 木や電線が家の周りにある
お住まいの家がこれらに該当する場合、外壁の塗替え費用が高くなるかもしれません。
塗料の色の数
最近では、「ツートンカラー」の家も増えており、1色の塗料だけでは塗り替えができないケースも少なくありません。塗装に使う色の数が増えるほど、塗り替え費用は高くなる傾向にあります。
【色を増やすと費用が高くなる理由】
- 塗り分けるための養生作業(マスキング)に手間がかかる
- 塗料の発注コストが増える
- 細かい部分の塗装に時間がかかる
複数の塗料を使用した家の外観は、華やかになります。しかし外構のデザインと合わせたり、他では見かけることの少ない個性的な色を選んだりすれば、1色の外壁でも、おしゃれに見せることが可能です。
また、当サイトの関連会社である外壁塗料開発メーカー「山本窯業」では、「カラーセラミックス」や「リンクス」など、単色であっても高級ある仕上がりになる仕上げ塗材を取り扱っています。
色数を抑えておしゃれに見せたい方は、こうした塗料を選択するのも良い方法です。
外壁塗装(塗り替え)のタイミングは?「10年」は嘘?

「外壁の塗り替えのタイミングは10年」と言われることが多いですが、実際には必ずしも10年で塗り替えが必要とは限りません。
外壁の塗り替えは、以下のタイミングで行うのがおすすめです。
- 「劣化のサイン」を確認したら
- 塗料の耐用年数を超えたら
1.「劣化のサイン」を確認したら
外壁に劣化のサインが見られたら、塗り替えを検討したほうが良いかもしれません。劣化のサインとして、以下が挙げられます。

この中でも、色褪せやコケ、ツヤが消えている程度の劣化であれば、焦って外壁の塗り替えを行わなくても大丈夫です。白い粉が発生する「チョーキング現象」が見られたら、塗り替えリフォームを検討しましょう。
ひび割れや塗膜の浮き・剥がれが生じている場合、放置しておくと、そこから雨水が建物の構造部分に、侵入する可能性があります。侵入した雨水は、建物のカビやシロアリの原因となり、家の寿命を縮める危険性があるため、すぐに塗り替えリフォームが必要です。
2.塗料の耐用年数を超えたら
外壁の塗料には、耐用年数があります。
【耐用年数】
- アクリル系:3〜8年
- ウレタン系:5〜10年
- シリコン系:7〜13年
- ラジカル系:12〜15年
塗料の寿命は種類によって異なるため、自宅で使用している外壁塗料がどれに該当するか、確認してみてください。
最後に外壁の塗り替えリフォームをして、上記の年数を超えている場合は、再度、外壁塗装を
したほうが良いでしょう。
外壁塗装(塗り替え)の会社の選び方

外壁塗装は、100万円以上の費用が発生することもあるため、「信頼できる会社に任せたい」と考えるのではないでしょうか。
外壁塗装の会社は非常に数が多く、中には悪質な商法を行う会社もあるため、注意が必要です。
ここからは信頼できる外壁塗装の会社の選び方をご紹介します。
【安心して依頼できる外壁塗装の会社】
- 飛び込み営業の会社は避ける
- 詳細な見積書を作成する
- 外壁の状況に合わせた塗料の提案ができる
- 施工実績が豊富
飛び込み営業を行っていない
家に突然やってきた外壁塗装会社の営業に、以下のような話を持ちかけられた方も多いのではないでしょうか。
「近所で外壁塗装の現場を担当していて、この家の外壁の状態が気になりました」
「今契約していただければ、大幅に割引します」
飛び込み営業を行う会社のすべてが悪質とは限りませんが、住宅リフォームに関する訪問営業はトラブルが多く、消費者庁が所管する「国民生活センター」でも注意喚起しています。

不要なリスクを抱えないためにも、外壁の塗り替えはよく知らない会社ではなく、しっかりと調べた上で、信頼できる会社を選ぶことが大切です。
詳細な見積書を作成する
外壁塗り替えの見積書は、会社によって作成方法が異なります。
そのため、一概に「どのスタイルの見積書であれば安心」とは言い切れませんが、詳細まできちんと書かれている見積書を作成してくれる会社であれば、費用の「ピンハネ」やごまかしなどはないと判断できるでしょう。
一方で「一式○○円」といったふうに、詳細のわからない見積書を作成する会社には、注意が必要です。内訳を確認すると必要のない工事が含まれていたり、それとは逆に必要な工事が含まれておらず、後々高額な追加費用が発生したりする可能性もあります。
外壁の状況に合わせた塗料の提案ができる
塗料には種類があるため、自宅の外壁にあったものを選ぶことが大切です。
しかし、自分の家の外壁の状態や、適切な塗料を素人が判断することは難しいもの。信頼できる外壁塗装の会社であれば、自宅の外壁の状態から、適切な塗料を判断します。
一方で、「安いから」「今一番人気だから」などの曖昧な理由で、塗料をおすすめする会社には、外壁の知識に不安があるため、注意したほうが良いでしょう。
施工実績が豊富
外壁塗装には、技術や経験、専門的な知識などが必要です。
施工実績が豊富な会社であれば、家の状態や塗料の特徴などを把握した上で、適切な処理を行えます。
会社のホームページなどで、過去の施工事例を確認し、安心して任せられる会社かどうかを判断しましょう。
まとめ|外壁塗装(塗り替え)の費用相場や価格を抑える方法をチェックしよう
外壁塗装の費用は相場は100万円前後 と言われていますが、実際には塗装面積や使用する塗料、建物の状態によって変わるため、見積もりを取る際には適正な価格かどうかを慎重に見極めることが大切です。
また、価格を抑える工夫をすることで、無駄な出費を防ぎながら、適切なメンテナンスができます。
劣化のサインや塗料の耐用年数を確認し、必要な時期に適切な塗り替えリフォームを行い、家の美しさと安全性を保ちましょう。