【ＡＳＡＨＩ　ＥＩＴＯホールディングス株式会社のお知らせ】新しい挑戦「希ガス」ビジネスにおける進捗に関するお知らせ

　当社は、2024年8月27日発表の「新たなASAHI　EITOグループへの転換」にて開示した通り、現在、以下の３項目を重点施策として経営改革を進めております。

（1）祖業であるアサヒ衛陶株式会社の黒字化
（2）グループとしてのアジア展開
（3）新しい挑戦への取り組み

上記（３）について、当社は2024年7月12日に新たな事業として「希ガス事業」に挑戦する事をお知らせしております。この度、「希ガス事業」に進捗がございましたのでお知らせさせて頂きます。

記

１．「唐山三孚硅业股份有限公司」との戦略的協力協定締結
　当社が挑戦している「希ガス」ビジネスにおいては、半導体を含めた電子材料の製造に欠かす事の出来ない原材料の一つであり、その需要の大きさからも、世界的に競合が激しい分野でもあります。その為、当社が新規事業として「希ガス」ビジネスを進めるには、まず供給元との契約、が最も重要な出発点となります。
　当社は、10月８日にお知らせした通り、「欧中电子材料有限公司」、英語名：Europe-China Electronic Materials（以下、ECEM）と協業開始に関する覚書を締結しましたが、2024年12月新たに「唐山三孚硅业股份有限公司」（以下、唐山シリコン）との間に戦略的協力協定契約を締結しましたのでお知らせします。

（１）「唐山三孚シリコン」について
　「唐山三孚シリコン業株式会社」（中国語表記：唐山三孚硅业股份有限公司、英語表記：TANGSHAN SUNFAIR SILICON IND）は、上海株式市場に上場（銘柄コード：603938）しており、12月現在の時価総額は日本円にして約900億円（人民元レート：1人民元を約20円として計算）であります。

（２）契約締結に至る経緯
「唐山三孚シリコン」代表の孫氏とは、アサヒピュアケミ株式会社の紀社長を通じて、当社代表の星野が知り合いました。
　「唐山三孚シリコン」は、ファインケミカル製品の研究開発・製造を主な産業とし、既に上海市場に上場を果たす等、世界的な化学製品メーカーとして活躍しております。その中でも特に、水酸化カリウム（KOH）、四塩化ケイ素（SiCI4）、気相法シリカの製品において、高い競争力を持っており、兼ねて日本への本格進出の機会を伺っていたところ、当社の新たなビジネスへの挑戦に賛同し、戦略的協力協定締結へと至りました。

（３）契約の内容
　戦略的協力協定の概略は以下の通りとなります。
①水酸化カリウムについて、両社が協力して一定の条件を満たす状況になった場合、唐山三孚シリコンが製造する、中華人民共和国を原産地とする当該商品の販売を当社が独占的に担当する
②四塩化ケイ素（SiCI4）、気相法シリカについて、前提条件無しに当該契約締結を持って、唐山三孚シリコンが製造する、中華人民共和国を原産地とする当該商品の販売を当社が担当する
③上記の商品に関する販売等について、唐山三孚シリコンの要求を満たす人材を当社子会社である株式会社アサヒピュアケミ（以下、アサヒピュアケミ）で採用する。唐山三孚シリコンは、アサヒピュアケミで採用を行うに当たる費用とそれに付随して発生する費用を負担する

（４）今後の展開
　当社が新規事業として挑戦する「希ガス」事業において、10月８日にお知らせしました欧中电子材料有限公司に加えて、供給元となりうる1社との戦略的協力協定を合意する事が出来ました。
また、（３）に記載した通り、唐山三孚シリコンが人材獲得費用の負担を行う等、積極的な姿勢で当該ビジネスへの協業を行います。
一方、「希ガス」ビジネスは、供給元との契約、ファイナンス機能の確約、販売先へのアプローチ、といったビジネスの構成要素が揃ってマネタイズを行う事が出来る新規ビジネスです。今回の契約をきっかけとして、ビジネスに必要な要素（販売方法、販売ルート、販売先といったすべての要素）を揃える為、更にスピード感を持って取り組んで参ります。
また、今回までにお知らせした２社以外にも供給元との交渉は進捗しており、具体的な契約締結があり次第、改めてお知らせ致します。

２．今後の見通し
　当件が2025年11月期に与える業績面での影響は軽微です。今後、業績予想の修正など公表すべき事項が生じた際は、速やかに開示します。

以　上

（参考）唐山三孚硅业股份有限公司　会社概要

※中国の企業であり、大株主及び当該会社の経営成績及び財政状態については非公開とさせていただきます。

（注）ニュースリリースに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。
内容が若干変更になる場合がありますので、あらかじめご了承ください。